地域に根ざす木の家づくり
山梨県産材の家
山梨県産材を中心にすべて国産材を利用しています。
その理由はなんと言っても「環境性」。
水と光で二酸化炭素を固定して育つ木材は鉄やコンクリートに比べて
圧倒的に少ないエネルギーで使うことが出来ます。
また、日本の風土、その地域で育まれた木材は、日本の気候風土に合った最適の木材です。
同じ地域の森林で何十年、何百年と生き続けた木には、その土地に適応した優れた「耐久性」があり、
長く住み継がれる丈夫で長持ちする住まいとなります。
日本の林業を取り巻く環境はとりわけ厳しく、長期にわたり低迷しています。
昭和35年に86%あった木材自給率は平成15年には18%まで落ち込んでいます。
一方、日本は国土の66%の高い森林率を誇り、先進国の中でもずば抜けています。
ちなみにアメリカでは23.2%、ドイツ30.7%、旧ソ連は37.21%、森林国のイメージが強いカナダですら26.5%しかありません。
国産材の需要現象の背景には、価格や性能、品質、山からの切り出しの難しさ、
定時定量の生産、供給体制の未整備などの点で、外国材に劣るからだと言われています。
今、日本の森林の抱える一番大きな問題は、適正な価格で取引されないため採算が取れず、
手入れも伐採も植林もされずに山自体が放置されていることにあります。
その結果、下草が生えず、土砂崩れを起こし、川や海にまで影響を与えています。
今、国産材は十分に成長し、伐採時期に来ています。
国産材の活用を新たな植林で日本の森林資源を守ることは、
水源かん養機能や二酸化炭素吸収機能などから環境問題の解決にも大きく貢献します。
私たちは国産材を積極的に使い、CO2削減をはじめとする環境にやさしい家づくりで、日本の豊かなくらしを守っていきたいと考えています。
地元の木を使う理由
なぜ県産材?
私たちの呼吸に必要な酸素や飲み水は、豊かな森林によって育まれています。
この森林を健康に持続させていくために、木材の利用は欠かせません。
木材の利用が当たり前だった過去に比べて、
金属やプラスチックの利用が進み、生活の中で木材を使う機会が減っています。
木材住宅の建築や木製品の製造では、輸入木材の利用が一般的となり、
地域の人口林の多くは手入れが行き届かない放置林となってしまい、
過密に成長した木によって荒れた森林になりつつあります。
このような状況では、土砂崩れなどの災害を誘発するだけでなく、
河川や飲み水への悪影響を及ぼしかねません。
私たちの子孫へ残すもの。
生活にとって欠かせない森林を、ずっと先まで健康で維持していくために、
地元の木を地元で使う「地産地消」が求められています。
また、長く使うことで二酸化炭素を長期固定する「木材」の利用は、
地球温暖化を防止するために大きな意味を持つのです。
山梨県産材利用住宅認証制度について
住宅ローンの金利優遇 制度の概要
実施内容:
山梨中央銀行、山梨信用金庫、山梨県民信用組合、甲府信用金庫(平成22年5月)
優遇内容:
住宅ローンを契約する際に、一定の条件のもとで優遇金利が適用されます。
優遇金利の利率については、各実施主体金融機関へお問い合わせ下さい。
主な内容:
山梨県、長野県、群馬県、埼玉県、東京都、神奈川県、静岡県の各都県において、
山梨県産ラベリング材を、延べ床面積1m2あたり0.04m3以上使用して建築される住宅を「山梨県産材利用住宅」として認証します。
木造住宅の振興と、運搬時の温室効果ガス排出量が少ない地域の木材利用を推進し、地球環境に貢献することを目的としています。